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数学の授業で気絶した女子のうぶ毛をなでる冬の下敷き
 
映画やテレビにおいて、
主人公には大概、危機が訪れる。

敵に襲われて、不時の病で、或いは意味もなく、
危機が訪れる。

最初から最後までほのぼのと平和なドラマなんか
誰も見たがらないからだろう。

適度な危機一髪を提供し、
観客が適度にハラハラできるようなストーリーは受けが良い。
そこで提供されているのは、
「生きている実感の疑似体験」だろうと思う。



昔、僕が中学生の頃、
アーノルド・シュワルツェネッガー主演の「バトルランナー」
という映画があった。

犯罪者をいたぶり殺す様を
ショーとしてテレビ放映する近未来を描いた映画で、
シュワちゃん演じる主人公が数々の殺し屋に襲われながら、
危機を潜り抜けていくのだが、
映画館で観たその殺し合いの緊迫感といったらすごかった。

チェーンソーや電飾を武器にした強敵を相手に、
シュワちゃんが孤軍奮闘して、危機を潜り抜けていくのだ。
映画って、なんてすごいんだろうと興奮しながら見たことを覚えている。

しかし、大きくなってから見直すと、
この「バトルランナー」は、思いっきりB級映画なのだった。
緊迫感なんてかけらも感じられない。
もう、笑ってしまうくらいB級なのだ。
そもそも、敵の武器が電飾って、
なんだよそれと突っ込みたくなるくらいだ。

けれど、大人になった僕の目が、
中学生だった僕よりも正しいとは思わない。
単に色々な映画やテレビを見ることで、
ハラハラの感度が鈍っただけなのだ。

色々なハラハラを見ると、
次は、よりリアリティのあるハラハラでなければ楽しめないようになる。
目が肥えることは、感動能力の低下と同義だ。

日々、色々なハラハラが消費される。
よりリアリティのあるハラハラを提供するための
各メディアの競争は苛烈だ。
そして、今、テレビが一番力を入れているハラハラ番組は、
ニュースではないかと思う。

ニュースを見る限り、
世界はとても危機に溢れている。

残忍な殺人事件、ひき逃げ、公務員による無駄遣い、癒着、詐欺、
地球温暖化、陰湿ないじめ、無差別テロ。

興味はなくても、思わず見てしまう。

連続殺人事件なんかが起こると、
各テレビ局がこぞって犯人探しのような報道を繰り返す。
悪趣味なエンターテイメントのようだ。

犯罪者をいたぶり殺す様をショーとして放映するという
「バトルランナー」が描いていた世界はチープだったけれど、
現実世界は、それを笑えないくらいにチープじゃないか
と感じてしまう。

しかも、更に悪いのは、
テレビを通じて伝わってくるのはハラハラじゃなくて、
閉塞という点だ。

「こんなことで未来はどうなってしまうんでしょう」
などと大袈裟に嘆く司会やコメンテーターが、
テレビを通じて、朝の風景の中に
過剰な「危機意識の高揚」を流し込んでくるけれど、
それはもう、陰鬱な閉塞感を助長するものでしかないように思う。



そういう番組を見るたびに、
放映すべきは、それじゃないだろう
と思う。
うまく言えないが、それじゃない。

向き合うべきは、もっと平凡で、変化の速度の遅い、地味な、そういう何かだ。
そして、それは、もっと深いところで、僕らをぐっとハラハラさせる。

そういうものに違いないと、
何故か確信のようなものを持っているのだ

が。


 Naef_Cubicus_LookUp
   “天体観測”
  Cubics/Naef


おまけ短歌
悪ガキの神様がもしいたらその教えはひとつ うつつをぬかせ


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[2008/12/29 21:16] | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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